今回は、松本、諏訪地方の百名山、美ヶ原、霧ケ峰、蓼科山の三山を3日間で登る計画を立てた。
出発直前まで、北上中の台風1号の動向が気掛かりであった。現地に着くとあまりのピカピカの天気に、
急遽日程を前倒し、今日のうちに霧ケ峰に登り、雨が降りそうな31日を避けて、明日30日には美ヶ原と蓼科山に
登ってしまうことにした。3日間の山行を2日に短縮。
相方は、いつもの西山さん。
■2024年5月29日/快晴/霧ケ峰 1,925m
あずさ25号は15時過ぎに茅野駅に到着。天気はピカピカの快晴。まだ早いので急遽霧ケ峰に登ることにした。
駅前でレンタカーを借りて、30分で登山口の車山肩駐車場に到着。
16:26標高1802mの登山口を出発。頂上まで標高差120m足らずの登りだ。登山道はほぼ平坦な砂利道だ。
途中の登山道から、八ヶ岳の山並みがくっきりと見渡せる。
17:07霧ケ峰最高点の車山に到着する。山頂には白いドーム型のレーダーサイトが鎮座している。
360度の大展望だ。右から浅間連山、北八ヶ岳と八ヶ岳連邦。そしてその右手奥に、遠く富士山も望まれる。
手前には、明日登る蓼科山が手に取るように見える。
頂上には、車山神社が鎮座している。この神社は昭和の初めに山の安全を祈願して建立され、「天空の社」
として登山者にも親しまれているという。
真っ青な空と雄大な景色に見惚れ、写真を撮りまくる。20分ほど山頂からのロケーションを堪能し車山を後にする。
17.57車山肩登山口に下山。30分ほどレンタカーを走らせ今日の宿に到着する。
早速、近くの居酒屋「たつじん」にて、本日の登頂記念と明日の登行の無事を願って盛大に祝杯を挙げた。
■2024年5月30日/晴のち曇り/美ヶ原 2,034m 蓼科山 2,531m
【美ヶ原】
今朝も天気は上々。7:30美ヶ原への最短登山口である山本小屋ふる里館駐車場に向けてレンタカーを走らせる。
「ビーナスライン」と呼ばれる広い道が駐車場まで続いているが、ヘアピンカーブが連続し1,900mまで高度を上げて
行く。
途中市街地では渋滞に巻き込まれ、見込みより30分ほど余計に時間がかかり9時過ぎ標高1,940mの駐車場に着く。
駐車場前のレストランでペットボトルなどの買い物を済ませ、頂上を目指して9:16に出発する。
頂上のある王ヶ頭は標高2,034m、高度差はたったの94m。なだらかな高原の道歩き。ちょっと痛みのある腰には丁度
良いくらいだ。
まずは、牛伏山1,990mに立寄り、美しの塔、牛の放牧場のど真ん中にある「塩クレ場」、王ヶ頭ホテル、そして
その先美ヶ原の最高点「王ヶ頭」頂上に10:32到着する。
頂上からは、八ヶ岳連峰、南アルプス、北アルプスの山並みが一望のもとに見渡せる。素晴らしい景色だ。
王ヶ頭からの眺望を堪能し急ぎ来た道を引き返す。11:26着。
午後の日程を考慮し王ヶ鼻は取りやめ高原美術館の見学も省略することにした。
レストランにて軽い昼食を済ませ、11:46蓼科山七合目駐車場に向けて約1時間レンタカーを走らせる。
【蓼科山】
身支度を整え、13:03七合目登山口を出発する。
はじめは樹林帯の中を明瞭な登山道を辿っていく。馬返しのあたりから急斜面となりジグを切りながら登っていく。
辛抱の登りが続く。途中数組の登山者等とすれ違うが皆んな這う這うの体で降りてくる。我が高齢者にはこの先が
思いやられる。
天狗の露地を過ぎ、ようやく標高2,350mの蓼科山荘に到着14:38、ホット一息。
ここまで来れば頂上はもう一登りと思いきや、最後の40分が超難関。急斜面の上厳しい岩稜地帯だ。
大きな岩と格闘の末、どうにか蓼科山頂ヒュッテに15:19到着し、なおも岩と石を乗り越え15:31蓼科山頂上に立つ。
標高は2,531m、7合目登山口1,905mと比べると626mの高度差である。お疲れさん!
すぐ近くに蓼科神社奥宮が見えるが、行く元気は残っていない。
ここで、「ようこそ!心のふるさと 蓼科山頂ヒュッテへ」の看板が出迎えてくれてるヒュッテに立寄った。
その訳は、是非一言お礼が言いたかった。(出発前に登山情報をメールでの問合わせに対して親切に教えて
くれた。)
15:50ヒュッテから下山開始。ストックをしまい、3点確保で慎重にも慎重を期して降りた。
17:19登山口に無事到着する。
17:30蓼科山7合目駐車場から本日の宿、白樺湖畔の君待荘までレンタカーを走らせる。30分弱の距離だ。
宿に着くと一風呂汗を流して夕食となった。
豪華な夕食に舌鼓。2日間三山踏破の達成感に酒の味もひとしお。相方の西さんは早くも酔いが回り、夢見人と
あいなった。
なお、一言付言すると白樺湖半の宿君待荘は、食事はもちろん、おもてなしの心が全てサービスに行き届いて
いる。加えてリーズナブルな料金。絶対に御薦めしたい宿である。
翌朝31日は予報通り雨となった。臨機応変、日程を短縮したお陰で昨日までの完全目標達成に二人して喜ぶ。
今日は帰るだけ。成田発最終便のLCCは予約済みなので、昼・夕食とも達成感の美酒に乾杯!
こうして諏訪地方の百名山三座山行も沢山の想い出をのこし無事終えることができた。
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