当初4月末の登山を予定したが、アクセス道路が災害通行規制等のため、止む無くひと月遅れとなった。
事情はこうだ。予定の計画では、天川村を通ってR309号からアクセスし、行者還トンネルの西口登山口から登るのが
一般的なのだが、4月上旬の大雨災害によりこの道路が通行止めとなり復旧の見通しが立たないというのだ!
そこで、予定の宿もキャンセル。トンネルの反対側に迂回し、R169号からアクセスすることとなった訳である。
また、この山域は雨も多く(ちなみに大台ケ原山は全国最多の降雨量で有名。)、天候予報も日替わりで目まぐるしく
変化している。予報通り晴マークが続くことを祈るばかりだ。
今回も、前回に続き長いつき合いの山友との二人山行で、何かと心強かった。
■2022年5月22日/曇り後晴れ/大峰山 1,915m
前日は、11時頃五條駅前からレンタカーを利用し前泊する民宿までおよそ120kmの行程。
多少時間的に余裕があったので、道中の歴史的な吉野観光を楽しむこととした。樫原神宮と飛鳥寺の散策。
まず、樫原神宮は、日本のはじまりの地とされる(初代の神武天皇が祀られている。)ところ。そして飛鳥寺は、
推古天皇の御代に創建された日本最初の寺、内部には日本最古の仏像、飛鳥大仏が保存され、聖徳太子ゆかりの
寺でもある。
この二つの寺社に謹んで参拝し、ついでに登山の安全を祈願した次第である。
車を国道169号沿いに走らせ、途中、昼食とコンビニに立ち寄って上北山村西原にある「民宿まつもと」には、
17時頃に到着する。
なお、この民宿は素泊まり利用で台所、お風呂付き1DK。食材待ち込みOK、調理器具、食器類完備。二人の利用
には十分過ぎる広さ。全てが綺麗に整っていて、@4千円とは驚き。絶対にお薦めの宿である。
22日、まだ暗い中、3:30民宿を早立ちする。20分程でR309号行者還トンネル東口に到着する。左手に車4台分位の
狭い駐車帯、既に2台止まっている。ヘッドランプを装着、ここから5分ほど歩いて右手の登山口に取付く。
4:17出発。
かなりの急坂である。ガスの中、ジグを切りながら只管高度を稼いで行く。息も絶え絶えになりながら相棒を追い
かけていく。
尾根に上がり急登が終わったと思ったら、ようやく行者還岳へと続く大峯奥駈道の一ノ峠(たわ)に着く。5:32着
緩斜面を30分ほど行くと西口への分岐となる奥駈道出合である。5:58着。
草付きの道をなおも緩やかに登って行くと、弁天ノ森。そして大きな石の上に山伏の銅像が鎮座する聖宝ノ宿跡に
着く。6:55着。ここまでは2時間半と順調だ。軽く腹ごしらえをする。
ここから弥山小屋までは岩稜の急登を堪えて行く。木道の階段や鉄梯子登りも続く。時折晴れ間が覗き勇気づけ
られる。1時間で弥山小屋に着く。
8:12着。少し休憩する。なお、ここで他の登山者から大台ヶ原山へは道路アクセス不可との情報?(このようなガセ
情報は困ったものだ。)
弥山は帰途ゆっくり探索することとし先を急ぐ。30分ほどのアップダウンで、8:57大峰山山頂(八経ヶ岳)に到着
する。
曇り空で展望はない。ピーク標識をバックに写真を撮り、弥山に向けて下山する。
弥山では1,895mのピークから大峰山のピークが望まれる。弥山神社で参拝し登山口へと下山する。
途中、くっきりと青空が望まれ一面に晴れ渡る。登山口12:25着。大満足!
■同日午後/晴れ/大台ヶ原山 1,695m
大峰山登頂の余韻もそこそこに、行者還トンネル東口登山口を13時過ぎに出発し、本日2つ目のピーク、大台ヶ原山
へと向かうため、車をビジターセンターへと急がせる。1時間ほどの行程だ。
ビジターセンター横の登山口から大台ヶ原山(日出ヶ岳)に向けて14:10出発する。
快晴。暖かい。
大台ヶ原山の最高峰、日出ヶ岳までは40分ほどの行程。比較的緩やかな登りであるため、観光客も多いせいか道は
よく整備され、展望台分岐から先は木道の階段登りとなる。14:54着。
ピークはぐるっと一望できる展望台となっていて、遠く北ア、中央アルプスの山々や富士山も見渡せるようだ
(看板に案内有り)。
残念ながら、この日は靄っていて確認できなかった。
15分ほど休憩して下山する。15:46登山口着。
翌日は、近畿百名山三座目の伊吹山に登るため、麓に近い彦根市まで車を走らせる。16:30出発。
登山の疲れに加え、交替とはいえおよそ180kmの車の運転は、かなりの強行軍だ。
車のナビに任せて4時間、20:45彦根駅前のBHに着く。
近くのお好み焼き屋にてビールで乾杯!
■2022年5月23日/快晴/伊吹山 1,377m
早朝、4:30にホテルを出発する。完全に睡眠不足。登り切れるだろうか我ながら心配だ。
伊吹山上野登山口近くの民家の有料駐車場に車を留めて(駐車料金/400円)、5:23登山口を出発する。
一合目までは石がゴロゴロした悪路。ここを過ぎると緩やかな樹林帯と草原が五合目辺りまで続く。途中の三合目
には立派な公衆トイレもある。
五合目を過ぎると徐々に傾斜を増していく。六合目の避難小屋からは岩場となりジグを切りながら急登して行く。
八合目が核心部である。寝不足がたたって足がもたついてくる。相棒に励まされて何とかピークまで登ることが
できた。
8:52伊吹山頂上到着である。好天にも恵まれて、ほぼ計画どおりの3時間半で登り切った。
頂上には、日本武尊像が立っている。登頂に感謝の参拝。
直下のベンチで腹ごしらえ、しばし休憩する。
9:37下山開始、ほぼ目標の2時間、11:43に登山口に到着する。
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