夏の青森の百名山二座に続いて、本州最南端の鳥取大山と四国の百名山二座を三泊四日で踏破する計画を立てた。
紅葉を期待して秋の山行計画であったが、今年は寒波の襲来と重なったせいか、大山、石鎚山の山頂部には積雪の
名残も見られた。
今回は、長いつき合いの山友との山行で、何かと心強かった。
■2021年10月23日/曇り/大山 1,709m
登山口に向かう途中には時々前方に大山らしき山容が望まれたが登山口まで来てみると辺りはどんよりと曇っていた。
無料の駐車場を見つけてレンタカーを駐車し、近くのお店で昼食や飲料水を調達して、9:15早速、石段の夏道登山道に
取り付く。頂上までは3.0kmと短い道のりだが、階段の登りは延々と切れ目なく六合目避難小屋まで続いている。
10:37六合目避難小屋に到着。階段登りは疲れる。ホッと一息。
頂上方面を見上げると、うっすらと雪をまとっている剣ヶ峰が望まれる。
六合目から先は急な岩場と階段状の登りが続く。振り返ると日本海。10:56七合目、そして石室方面との分岐を通過し、
九合目からは木道となる。両サイドにはキャラボク。木道上には薄く雪が積もって滑りやすく、細心の注意が必要だ。
やがて、11:46大山頂上に到着する。ここが現在の最高到達点1,709mである。曇り空で周りの展望がないのが残念だ。
とにかく寒い。頂上の標識をバックに雪ダルマとともに記念撮影。頂上の小屋に避難、昼食を摂って一目散に下山。
13:57予定より早く、夏山登山口に到着する。
下山後に大山町観光案内所にて、記念の木製焼印入り大山「登頂証」を購入した。
そして、次の百名山石鎚山を目指し、一路しまなみ海道を経て四国の地に足を踏み入れる。
■2021年10月24日/晴れ時々曇り/石鎚山 (1,974m/弥山 1,982m/天狗岳)
前日は、今治市に宿をとり、美味しい名物の今治焼鳥に舌鼓を打つ。
お店を賄っている親子の美女との会話も弾み、
ついつい酒が進む。明日が心配になる程だ。
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7時20分頃に宿を出発し、1時間ほどで石鎚山登山口の駐車場にレンタカーを乗り入れる(駐車料金700円也)。
ここからロープウェイ山麓下谷駅まで少し登って行く。空は晴れ渡っている。
8:40発のロープウェイに乗り8分ほどで標高1,300mの成就駅に着く。
ここから30分ほど歩くと石鎚神社中宮成就社というところに出て(7合目)、鳥居をくぐって正面が遥拝殿となって
いる。無事の登頂を祈願し拝礼。
その先に神門。ここが本来のの登山口である。9:17通過。10分ほどで石鎚神社遥拝の鳥居をくぐる。鳥居だらけの
様相である。
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この辺からしばらくの間登山道は下りとなる。帰りの登り返しは辛いななどと考えてしまう。
そして階段状の登り。ほどなく試しの鎖。無理をせずパス。迂回路を行く。途中の展望が素晴らしい。
間もなく10:43夜明かし峠。平坦な道が続く。石鎚山の全容が見渡せる。ほどなく一の鎖(33m)11:05。鎖場を難なく
通過。
高度を上げるにつれて登山道には雪がついて滑りやすくなっている。二の鎖、三の鎖は階段状の迂回路を行く。
登山者も多く渋滞気味である。
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11:37石鎚山山頂弥山に到着する。山頂にはものすごい人で混みあっている。ここからさらに最高峰の天狗岳を
目指す。
天狗岳へは細いルート。混みあっていて譲りあって行く。12:38天狗岳頂上。眼下の展望も素晴らしい。
山頂の看板を高々と掲げ登頂を祝う。
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13:19弥山を立ち迂回路を下山する。14:58成就社、15:16山頂成就駅着。下りのロープウェイに乗って15:25下谷駅
到着。
16時頃レンタカーにて元来た道を戻り、徳島自動車道等を経由して129km、明日の剣山に向かって宿泊地へと車を
走らせる。
宿は、剣山まで約25kmのところにある「つるぎ宿岩戸」である。山合の静かな宿で、サービス、待遇はとても満足
できる宿であった。
■2021年10月25日/雨/剣山 1,955m
朝から雨になった。
登山口まで25km、国道とは言え車がすれ違えない程、道幅は狭い。慎重に車を走らせる。
天候を考えて予定より早く宿を出発したが、見ノ越の屋根付駐車場に車を乗り入れ、登山口を出発する時間はほぼ
同じになった。
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雨具を装着し荷物はできるだけ軽量化。
6:46見ノ越登山口を出発、先ずは石段を登って行く。
雨なのでスマホ等の装備は濡れないようにして、取り出すのは必要最小限だ。よって途中の写真もなかなか
撮れない。
8:30リフトの終点西島駅に到着。小屋に入り休憩する。20分ほど休んだ後最短ルートで大剣神社、頂上ヒュッテを
経て、9:39剣山頂上に到着する。誰もいない。頂上にて写真をスマホに収め、9:42急ぎ下山する。
遅れ気味なので西島駅からは所要時間15分のリフトを利用した。
10:52見ノ越駐車場に戻る。
予定より30分ほど遅れて11時頃、途中の風呂や食事も省略し、一路関空に向けてレンタカーを走らせる。
なお、途中のアクシデントにより、この日の帰還を諦めざるを得なかったことは、先に記したとおりである。
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