2020年9月6日/晴れ
前日、富良野市山部の太陽の里、ふるさとの家にて5人で宿泊。
地元富良野と札幌組の混成チームで、私以外はお互いに初対面である。
この原始ヶ原コースは、昨年9月富良野岳をめざしたものの、原始ヶ原の分岐地点で道を迷って
しまい登頂を断念した苦く悔しい思い出があり、今回はそのリベンジという訳で気合も十分だ。
その夜は、ジンギスカン板を囲みながら一同昔話に花が咲き、時も忘れ大いに盛り上がった。
7日/曇り
前日とは打って変わっての曇り空。十勝の山々もピークは望めない。
5時半に宿を立ち、車で30分ほどの登山口に向かった。
なお、地元のK君には有難いことに、原始ヶ原登山口と下山する十勝岳温泉と富良野間の送迎を
お願いしてある。(彼は原始ヶ原分岐地点まで同行、ピストンした。)
6:28登山口を出発する。取付きはちょっとした傾斜の登り。あとはしばらく平坦な樹林帯を行く。
途中、不動の滝の標識、その先に「滝めぐりコース」の分岐、「天使の泉」で冷たい清水をいただく。
そして登山道の右手に大きな広原の滝が見てとれる。
我々は林間コースを登って行くが、並行する沢コースには、この他にも二段の滝、蒼天の滝と、
いくつもの滝を楽しむことができるようだ。
間もなく、三の沢の渡渉地点。対岸に渡ってしばらく行くと湿地帯に出る。
原始ヶ原の入口、富良野岳への分岐地点。
登山口からおよそ1時間半。ここまでは順調に来た。
昨年は、この分岐をまっすぐ進み松浦武四郎通過の碑を通り越し、五反沼方面へ藪漕ぎの挙句引き
返した経緯がある。
さて、分岐を左手に折れ、しばらくは原始ヶ原の平坦な湿原地帯をピンクテープを頼りに行く。
途中にフラノ岳の標識。1時間半ほど行くと湿地帯を抜け笹が刈り込まれている登山道に取り付く。
前方には、富良野岳のどっしりとした山容が望まれる。
徐々に斜度を挙げて行くと、やがて急傾斜の長いザレ場となり、ほぼ直登する。
このあたりは踏後もなく、ザレに足を取られ、辛抱の登りだ。疲労もピークに達する。
ザレ場をしばらく行くと明瞭な登山道になるが、今度はハイマツが行く手を遮るように邪魔をする。
ようやくハイマツ帯を抜け、平坦な所に出るとほどなく頂上だ。
12:14 頂上到着。登山口から5時間46分。思ってたより時間を要した。
ピークはガスの中。展望は全くなし。
ピークの標識をバックにカメラに収め、予定の三峰山、上富良野岳への稜線は展望は得られないものと
諦めて、最短ルートで下山することにする。
上ホロ分岐あたりまで降りると、晴れ間が垣間見え、十勝岳温泉への下山路から振り返ると、安政火口
越しに上ホロカメットク山が望まれた。
下りは十勝岳温泉まで2時間16分。
凌雲閣にて汗を流し、今回の山行の締めとする。
(コースタイム)
原始ヶ原登山口 1:33 原始ヶ原フラノ岳分岐 1:10 湿原終点 3:14 富良野岳 0:20
縦走路分岐 1:00 上ホロ分岐 0:45 十勝岳温泉 |