今回は2人の山旅、もう一人の友人は温泉観光がメイン、よって百名山山行は私一人である。
二人の希望に合致する場所として、名湯蔵王温泉と蔵王山を選んだ。
最も格安の移動手段としてLCC、そして仙台空港を基点として現地までは往復レンタカーを利用することとした。
天気予報が当たることを祈りつつ、その甲斐あって当日は絶好の山旅日和となった。
前夜は初めての山形、近くの居酒屋にて郷土料理に舌鼓、翌日の温泉巡りと山行の安全を祈願して盃を挙げる。
■2023年7月22日/快晴/蔵王山 1,840m
翌朝、天気は快晴。
山形市からレンタカーを走らせ、蔵王温泉の中心部、蔵王山麓ロープウェイ前の駐車場に向かう。
駐車場で二人は別行動。15時に下山場所の大黒天駐車場で待合せることとした。
私は「蔵王山麓駅」からロープウェイに乗り、「樹氷高原駅」で乗継ぎ、一気に「地蔵山頂駅」に降り立つ。
料金は、通しで片道1,800円。
ここまで24分の所要時間。標高は1,661m。地図によると、最高点の熊野岳までは標高差200m弱の緩やかな
登りだ。
しばらくは、地蔵岳まで緩斜面が続く。しかも木道歩きだ。
いつの間にか、地蔵岳の標識を見過ごしてコル状のワサ小屋跡まで下ってしまった。
ワサ小屋跡からは、熊野十字路、分岐に向かって立派に整備された木の階段を登って行く。
分岐から平坦な道を15分ほどで、蔵王山の頂上、熊野岳1,840mに10:38到着である。
山頂に立つ鳥居に一礼。蔵王山神社に登山の安全を祈願・参拝。しばし休憩をとる。
雲に覆われて、辺りの景色がは良く見えない。
熊野岳を11:05に出発する。分岐からは馬の背に向けて一旦下って行く。
馬の背から刈田岳までの道すがら、左手に見える御釜の展望が蔵王山山行のもう一つのハイライトでもある。
この日は晴れていて、エメラルドグリーンに輝く湖面がとても美しく何度も立ち止まり見とれてしまった。
ここでしばし、御釜を画像でご案内しよう(^^♪ 刈田岳に近づくにつれ、その表情が少しづつ変わっていく。
御釜を見ながら、刈田岳へと登って行く。頂上には刈田嶺神社。その手前に避難小屋も兼ねた頂上レストハウスが
見える。11:58レストハウス着。
レストハウスで昼食のおにぎりを頂き、ゆっくり休憩する。
このレストハウスには立派なレストランや売店が備わっており、ここまでバスで来ることができる。土曜日のこの日
も大勢の観光客で賑わっていた。
昼食休憩の後、12:54刈田岳1,758mのピークに立つ。
ピークに鎮座する刈田嶺神社の神様にお参りし無事の山行を感謝する。
刈田岳山頂からも、見事に御釜の全貌を見渡すことができた。
帰路はここから大黒天に下る。13:04発。かなり急勾配であるが、終始階段状になっており、踏み外す心配がない
のが救いだ。登山道よりもクマへの注意看板!全くクマったものだ。
13:39大黒天登山口に到着する。
友人とレンタカーの待合せ時間は15時。待ってる間、急激にガスッて来た。まさに一寸先は闇状態。蔵王山ではよく
あることのようだ。
この日は濃いガスのため、帰りの出発が遅れ大黒天駐車場を15:40過ぎに発つ。
まず向かったのは白石駅前BHへ行く途中にある遠刈田(とおがった)温泉「神の湯」という日帰り温泉。熱めの
いいお湯に浸かり、きれいさっぱり山旅の汗を流す。その後BHに投宿して、この日の全行程を無事終了した。
かくして、翌23日、早朝白石市内白石城を見学した後、仙台駅を経由して仙台空港に戻った。
三日間とも天気に恵まれた快適な山旅となった。
これで、ようやく74座達成。だが、この先も私の山旅は続く。明日からはまた、ふところ具合、そして何より命との
競争だ。
午後のLCCで仙台を後にした。
■こぼれ話。
折角なので、旅の相方、もう一人の友人(安さん)の温泉巡りや二人の道中観光についても、手短に記しておこう。
蔵王山麓ロープウェイ駐車場で一旦分かれた後、安さんが向かったのは名湯蔵王温泉「大露天風呂」。
泉質は硫黄泉。「緑の中、開放感があってお風呂も気持ち良かった。」とは、本人の言。
さて、初日の観光は仙台青葉城。仙台と言えば「牛たん」。ちょうど昼食時、青葉城にある「牛たん本舗」
という老舗牛たん屋さんの暖簾をくぐった。
注文したのは、「通定食」という昼メニューで800円と値段もお手頃。
/牛たん(南蛮みそ味)、とろろ、麦ご飯、テールスープ、漬け物
なお、安さんは少しもの足りないのか、牛たんとご飯を追加注文。
満腹の後は、青葉城の見学。仙台城址や伊達政宗公をバックのスナップ写真は、仙台を訪問した何よりの証拠。
次に蔵王への入口、山形の有名観光スポット、霞城公園に向かう。「霞城」とは、山形城の別称である。
山形に着いた時には、残念ながら見学時間を過ぎてしまったので、施設内は見学できなかった。
下の画像は、大手門の「本丸一文字門」。山形城は平城でいわゆる天守閣はない。
その他、歴史的建造物である旧済生館(元は病院)の外観見学。
夜は、宿からほど近い「しあわせや」という居酒屋さん。いも煮や黒豚の角煮などの郷土料理をつつきながら、
まずは安着祝いの一杯。
最終日の観光は、白石市内白石城の施設見学。ここは立派に天守閣が復元されている。入館料400円を
払っても、展示品や天守閣からの展望など一見の価値はある。
白石城は、伊達政宗の家臣、片倉小十郎の居城として、また幕末・明治維新には奥羽越列藩会議がこの城で
開かれたことも知られている。
(了) |