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■ 北ア南部縦走/野口五郎岳 2,924m 水晶岳 2,986m 鷲羽岳 2,924m 黒部五郎岳 2,840m 
             三俣蓮華岳 2,841m 双六岳 2,860m 笠ヶ岳 2,898m           2人     
      コース/8月14日 信濃大町駅〜(タクシー43分)〜高瀬ダム〜烏帽子小屋〜野口五郎小屋CP
            8月15日 CP〜野口五郎岳〜水晶小屋〜水晶岳〜水晶小屋〜鷲羽岳〜三俣山荘〜
                 分岐〜黒部五郎小舎
           8月16日 黒部五郎小舎〜黒部五郎岳〜黒部五郎小舎〜分岐〜三俣蓮華岳〜双六岳
                  〜双六小屋CP
           8月17日 CP〜弓折岳〜秩父平〜笠新道分岐〜笠ヶ岳小屋CP〜笠ヶ岳
           8月18日 CP〜笠ヶ岳〜杓子平〜林道出合〜新穂高温泉


2002.8.14/晴のち雨
  時々ご一緒している牧さんとの北アルプス縦走5日間の山行である。
  前夜の急行アルプスで早朝信濃大町に入り、タクシーで登山口の高瀬ダムに向かう。朝飯を食べて登山口を7:00出発。
  ザックが重たい。じっくり焦らずに登る。このブナ立尾根は北アの三大急登と呼ばれているだけあって、容赦のない厳しい
 急登が続く。途中休憩を4回取って11:05烏帽子小屋着。
  西に赤牛岳、薬師岳が望まれる。ここから裏銀座の稜線を南下する。三ッ岳あたりから小雨模様になってきた。
  14:51 野口五郎小屋に到着する。テント設営・・・。

  ここで重大なアクシデントが起きた。組み立てたテントが強風で飛ばされてしまったのだ。追いかけるも、ふくらんだ風船の
 ごとく沢の遙か下の方に舞っていってしまった。ああ、もうこれで終わりだ。と諦めかけたとき、なんとなんと、上昇気流に
 乗って近くに舞戻ってきたではないか。九死に一生とはこのことだ。疲れて爆睡する。
  
  (コースタイム) 総歩程 7時間51分
    高瀬ダム 4:05 烏帽子小屋 1:00 三ッ岳 1:27 野口五郎小屋CP

   
2002.8.15/雨
  終日雨。今日の行動予定の黒部五郎小舎をめざして、ただ黙々と歩く。途中、水晶岳、鷲羽岳のピークを踏む。
  眺望はまったく得られない。三俣蓮華岳分岐から黒部五郎小舎へは標高差400mを一気に下る。
  テント泊を止めて、小屋に緊急避難。

  (コースタイム) 総歩程 8時間16分
    CP 0:20 野口五郎岳 0:24 竹村新道分岐 1:29 水晶小屋 0:35 水晶岳 0:22 水晶小屋
    1:18 鷲羽岳 0:41 三俣山荘 0:59 三俣蓮華岳分岐 0:51 黒部五郎小舎

      
    
2002.8.16/晴のち曇
  前日とうってかわって雨が上がり、黒部五郎岳のピストンに向かう。登りは広々としたカールの中を行く。
  前方に黒部五郎岳の岩峰が迫ってくる。稜線に出ると太郎山方面のなだらかな山容が飛び込んでくる。
  ほどなくピークに到着。360度の大展望。南に槍穂、笠ヶ岳が望まれる。北に薬師岳が大きい。
  小屋に戻って昨日の道を分岐まで登り返す。苦しい登りだ。ここからひと登りで三俣蓮華岳のピークに立つ。雲の平、鷲羽岳、
 水晶岳への美しい稜線が疲れを癒してくれる。双六岳を経由し、双六小屋にてCP設営。

  (コースタイム) 総歩程 7時間53分
    黒部五郎小舎 1:39 黒部五郎岳 0:58 黒部五郎小舎 1:03 分岐 0:30 三俣蓮華岳 1:05
    双六岳 0:33 双六小屋CP

      

      

     
  
  
2002.8.17/晴のち曇から雨
  テント場に朝日が輝く。テント場から今日の目的地、笠ヶ岳が遠く望まれる。
  槍に登ってくるという牧さんと一旦別れ、笠のCPで合流することにする。
  稜線に上っても気温が高いのか雲が多く、対面するはずの槍穂がなかなか顔を出さない。笠ヶ岳への稜線はきついアップ
 ダウンもあれば、なだらかな尾根歩きの感じもあって、とても変化に富んいる。弓折岳から秩父平あたりはまるでお花畑のようだ。
  稜線の変化と花を楽しみながらゆっくり歩く。笠ヶ岳小屋下のCPに着く頃には曇り空となった。
  明日の天気が不安定なので取りあえず、笠ヶ岳のピークを踏む。
  やがて牧さんともここで合流する。
  夕刻から雨が激しくテントを叩く。

  (コースタイム) 総歩程 6時間8分
    双六小屋CP 1:27 弓折岳 0:59 大ノマ岳 0:24 秩父平 1:19 笠新道分岐 1:00 笠ヶ岳CP
    0:20 笠ヶ岳
 
      

           
2002.8.18/晴
  予報がはずれて晴。5時12分、笠ヶ岳のピークにて槍からの見事なご来光を仰ぐ。言葉もなく感動する。
  朝日を背に受けた槍穂のシルエットがとても幻想的だ。見渡せば360度の大展望。北に薬師岳から遠く剣岳であろうか。
  槍穂の荒々しい山稜、南には乗鞍から御岳、西に笠ヶ岳の影のシルエットに重なって遠く白山も望まれる。感動の余韻に
 浸りつつ下山。終わりよければすべてよし。5日間の山行に大満足。

  (コースタイム) 総歩程 4時間
    笠ヶ岳CP(短絡ルート経由) 0:55 杓子平 1:39 林道出合 0:45 新穂高温泉