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 ■ ペテガリ岳   1,736m  /  ポンヤオロマップ岳  1,406m    2人
     コース/1日目  ポンヤオロマップ川登山口 ― ポンヤオロマップ岳 ― 1,417峰― コル(ベースCP)
          2日目  ベースCP ― 1,518m ― 1,573m国境稜線 ─ ペテガリ岳 ─ ベースCP
          3日目  ベースCP ─  ポンヤオロマップ岳 ─ 登山口


2005.8.11/快晴
  南日高の盟主、ペテガリ岳にはどうしても登りたかった。日高側からは道道通行止めのため、十勝側から
 長く厳しいアプローチ。前日、登山口のポンヤオロ川小函ノ沢出合にて車中泊。相棒は、いつもの西山
 さん。天候は申しぶんなしの快晴。だが、これが後のサバイバル登山の原因になったとは、この時点では
 知るよしもなし。5時35分、登山口を出発する。

  尾根に取り付くまでジグザクのきつい登りだ。細く長い尾根をひたすら忠実に辿っていく。ポンヤオロ直下
 はかなりの急登。ようやく11:00ポンヤオロマップ岳着。消耗度が激しい。
  ピークから、樹間にペテガリ岳からヤオロマップ岳への稜線を望み、明日への闘志を沸き立たせる。ここ
 から一旦急降下、登り返して1,417峰。今日のテント場は5分ほど下ったコル。広い尾根状のところに二張り
 くらいのスペースがある。疲れたせいか飯を食ってすぐ寝入る。夜中に目が覚めてテントからでると満天の
 星空。

      

   (コースタイム) 登山口 5:30 ポンヤオロマップ岳 2:25 コルCP
       
             総歩程 8時間50分
       
2005.8.12/快晴
  快晴。5時15分CPを出発する。ここからペテガリ岳往復に、11時間程を見込む。
  1,518mのピークに出ると、行く手にペテガリのピークや南日高の山並みが飛び込んできた。この先は、
 靴幅リッジと呼ばれる狭く厳しい登路となる。終始ブッシュ帯で四つほどのピークのアップダウンを繰り
 返し、4時間で国境稜線の1,573mに到達する。ここまでは順調。

  しかし、ここからピーク直下までの稜線は、気温も上がり、深い這松帯のブッシュ漕ぎを余儀なくされ、
 かなり消耗。ピーク直下から北東側に巻いて、最後の登り。11時45分ようやくペテガリ岳のピークに立つ。
 やったぜ!と思わず叫ぶ。

  2人でピークを独占。360度の大展望である。だが暑い。すでに水が切れた。食欲もない。2人とも熱中症
 の様相。
  CPに戻るまでの約6時間半、水無しの苦しい登行となる。疲労と暑さで、途中、何度も仮眠をとりながら、
 ようやく18時50分テントに戻る。残りの水を飲みそのまま寝入る。
  ピーク往復に13時間35分も要した。
  
      
  
      
   
      

      

    
  
  (コースタイム) CP 0:30 1,518m 3:30 国境稜線 2:05 ペテガリ岳 6:35 CP
            
            総歩程 13時間35分
 
2005.8.13/快晴
  恨めしい。今日も快晴だ。5時10分CPを後にする。幻想的な雲海。だが辛く長い下山。
  ついにポンヤオロで水がなくなった。体力の消耗をできるだけ減らすため、上半身裸となる。喉は草露で
 しのぐしかない。途中からガスの中に入ってほっとする。

  CPから登山口まで、登路とほぼ同じ、約9時間を要した。
  冷たい沢水に熱い身体を沈めながら、「遙かなるペテガリ」への苦しい登行に思いを馳せる。
  
     

  (コースタイム) CP 3:10 ポンヤオロマップ岳 5:25 登山口

            総歩程 8時間55分
  

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